正徳橋防鳩工事

正徳橋防鳩工事(愛知県名古屋市)
正徳橋は名古屋市西側の中川区にある人道橋です。
市内を流れる庄内川に架かる、およそ200mほどの長さのある橋で、全体を特殊なめっきで覆われています。
通常、橋はペンキなどで塗装されるのですが、正徳橋は、めっきを使用することによってメンテナンスが少なくなり、維持管理費を低く抑えることができるというメリットがあります。
ところが、この特殊なめっきを施された橋も、鳩の糞害には弱く、防鳩対策をする必要性が出ました。
歩道上の側面には透明なボードが取り付けられているので、橋桁の中に鳩が巣を作っても取り除くことが困難です。
その代わり、鳩も内側から侵入することができないので、橋桁の側面と裏面を防鳩用のネットですべて覆い、橋桁内への鳩の侵入を防止しました。

バードバリヤー『防鳩用』
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橋での施工は高い場所での作業となります。
通常は、足場を組んでからの施工となるのですが、コストの軽減をするため特殊作業車(橋梁点検車)を2台使用して作業をしました。
ネットをたるまないように貼るために、橋の左右から、同時にネットを引っ張っての設置作業となりました。
左側と右側に作業車を置き、橋の東側から西側へペアで作業をしました。
ネットも風を受けるため、強風の時は非常に難しい工事となりました。
裏面の施工は、側面の施工と異なり、ネットを引っ張り上げる工事となるので、通常より風の影響を受けやすくなります。